EDの改善に効果的な漢方薬

加齢やストレスなど、さまざまな原因で起こる「ED(陰萎)」

ED(陰萎)の改善には血管と神経の働きを整える必要があります。

からだの働きを整えるためにはED治療薬だけでなく、漢方薬や生活習慣の見直しも大切です。

今回はそんな漢方薬の効果や選ぶ際の注意点について綴らせていただきました。

そもそも漢方薬とは

漢方薬は「からだ全体のバランスを整えることで症状を改善する」方法の1つです。

中国をはじめアジア圏を中心に発展した東洋医学を哲学としており、「気」という概念も関連します。

そのため、ヨーロッパを中心に発展した西洋医学と考え方や薬の作用が異なります。

『EDの東洋医学的考え方はこちら

漢方薬

からだの状態「証(しょう)」を考え、現在の体調を整えることで自然治癒力を引き出す薬です。

からだの体質や東洋医学特有の「気の流れ」を加味して、天然由来の成分(生薬)を調合します。

2種類以上の生薬を混ぜ合わせて作るため、1つの薬方で多くの症状に対応することも可能です。

「慢性的な不調」や「検査で異常がみられないもの」に漢方薬は適しています。

薬(西洋薬)

血液検査やレントゲンなどの情報から病気の原因を特定して、原因にアプリーチする薬です。

人工的に合成された成分の物が多く、特定の細胞に直接働きかけます。

そのため「原因が特定できて治療が可能な場合」や「感染症」などに適しています。

ED改善に効果的な漢方薬

五臓六腑の1つ「腎」を補い、からだを温める漢方薬が中心になります。

代表的な漢方薬として柴胡加竜骨牡蛎湯、八味地黄、丸牛車腎気丸がおすすめです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ストレスや不安を和らげる作用のある漢方薬です。

柴胡、半夏、桂皮、茯苓、黄芩、大棗、人参、牡蛎、竜骨、生姜、10種類の生薬で構成されています。

「心因性ED」や「気力が湧かない方」の改善に効果が期待できます。

『心因性EDに関してはこちら

八味地黄丸(はちみじおうがん)

泌尿・生殖器に深く関わる「腎」を補い、精力を回復する漢方薬です。

地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂皮、附子、8種類の生薬で構成されています。

EDの他に、腰痛や頻尿の改善に効果が期待できます。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

八味地黄丸よりも更に「腎」機能を強く補う漢方薬です。

八味地黄丸(8種類の生薬)に「牛膝」と「車前子」という生薬を加えて構成されています。

漢方薬を選ぶ際の注意点

漢方薬には、八味地黄丸と牛車腎気丸のように生薬がとても似ている物が多く存在します。

本来はからだの状態「証(しょう)」を考えて生薬を組み合わせるため、漢方薬の効果や変化をあまり感じない場合には、漢方専門医の先生に処方してもらうことを必要があります。

漢方薬に併せた、生活習慣の見直しや鍼灸も効果的

からだは休息時に回復するため「栄養素」を補い「休息」時間を設けることが重要になります。

また、からだを整えるうえで、漢方(東洋医学)特有の「気」の流れを考慮できる鍼灸もおすすめです。

元来「漢方で必要な成分を補い」、「鍼灸で栄養を吸収できる状態にからだを整える」といった具合に、漢方と鍼灸はペアで行われてきました。

「気」と聞くと理解し難いと思いますが、鍼灸には血流や自律神経が整う作用があり、内臓の調子が整うことで漢方薬などの栄養素をからだに取り込みやすい状態になります。

そのため、鍼灸の併用も是非ご検討ください。

『EDに対する鍼灸の効果についてはこちら

まずは市販の漢方薬から

漢方薬は「からだ全体を整える」ことで改善を図る方法です。

「EDの症状が軽い方」や「泌尿器科の受診を検討中の方」は漢方薬をおすすめします。

また、漢方薬の効果を最大限に引き出すために鍼灸の併用もご検討ください。

この記事の著者

中島裕(Nakajima Yutaka)
中島裕(Nakajima Yutaka)
鍼灸は神経や血流障害から起こるEDに効果的です。

当院は完全予約制・入れ替え制でのご案内のため、他の方とバッティングの心配もなく、鍼灸以外の看板は掲げておりませんので周囲に知られることもありません。

「からだ本来の力で改善したい方」は是非お越しください。

施術料金

鍼灸:20,000円〜(税込)
詳細は以下ページをご参照ください。

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