ED(勃起不全)と射精障害の違い

性機能の問題で混同されやすい「EDと射精障害」

どちらも性生活に関わる問題ですが、EDと射精障害では原因や症状が異なります

どちらも精神面や自律神経との関わりが深く、生活習慣の見直しやセルフケアも大切です。

今回はそんな「EDと射精障害」の違いについて綴らせていただきました。

EDと射精障害の違い

  • 興奮から勃起までの間に問題が起こるのがED(勃起障害)
  • 勃起(維持)は可能だが、正常に射精ができない射精障害

どちらも「性機能障害」に分類されますが別物です。

これらの問題を放置すると、パートナーとの関係悪化や自己肯定感の低下につながり、更に症状が悪化することもあるので注意が必要です。

ED(勃起不全)

性的刺激を受けて、興奮が陰茎(ペニス)に伝わり、陰茎に血液が充満することで勃起します。

そのため「興奮を伝える神経」や「陰茎に血液を送る血管」の働きが低下するとEDになります。

加齢やストレスにより血管や神経の機能が低下して、中折れなどのED症状が現れます。

『EDになる原因の詳しい内容はこちら

射精障害

性行為は行えるが、満足な射精ができない状態です。

勃起後の性的高揚により、精子は精管内で精嚢や前立腺の分泌液と混ざり「精液」となります。

そしてオーガズムを感じると、前立腺の平滑筋によって押し出されて射精が行われます。

この射精に至までに問題が生じるのが射精障害です。

射精障害の症状

早漏、遅漏が代表的な症状です。

稀に「逆流性射精」という射精障害が起こることもあります。

「逆流性射精」は前立腺肥大の手術や事故による神経障害、薬の副作用が原因で主に起こるため、泌尿器科の受診が大切になります。


早漏

挿入後1分以内に射精してしまう状態です。

「射精をコントロールする筋力の低下」や「陰茎が性的な刺激に対して過敏」な場合に起こります。

遅漏

長時間射精できない状態です。

陰茎の握りが強い、床に擦り付ける、など強刺激のマスターベーション習慣にも関係があります。

遅漏は膣挿入時にのみ射精ができない「膣内射精障害」にもなりかねません。

治療方法

EDは薬物療法、射精障害は感覚訓練が中心になります。

EDはバイアグラなどのED治療薬がありますが、射精障害の特効薬はありません。

そのため、陰茎の感覚訓練やマスターベーションの仕方を変更して、刺激量に慣れる必要があります。

射精障害の特効薬はありませんが、硬さが不足により膣からの刺激を十分に得られない状態であれば、ED治療薬(バイアグラ)で硬さを補うことで改善するケースもあります。

『バイアグラの作用や効果に関する詳細はこちら

また、勃起も射精も自律神経によってコントロールされています。

勃起はリラックスしている時(副交感神経が優位)に起こり、興奮のピーク時(副交感神経から交感神経優位に切り替わる際)に射精します。

そのため、生活習慣を見直して自律神経の状態を整えておくことも重要です。

EDと射精障害は分けて原因の特定を

EDは「勃起の問題」、射精障害は「射精の問題」です。

EDの改善にはED治療薬が、射精障害には刺激量のコントロールが大切になります。

また、どちらも自律神経の状態に左右されるため、症状の軽い場合には生活習慣の見直しから取り組み、症状が長引く場合には泌尿器科の受診ご検討ください。

この記事の著者

中島裕(Nakajima Yutaka)
中島裕(Nakajima Yutaka)
鍼灸は神経や血流障害から起こるEDに効果的です。

当院は完全予約制・入れ替え制でのご案内のため、他の方とバッティングの心配もなく、鍼灸以外の看板は掲げておりませんので周囲に知られることもありません。

「からだ本来の力で改善したい方」は是非お越しください。

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