EDの改善に効果的なツボ
加齢やストレスなど、心身のさまざまな問題で起こるED(勃起不全)
勃起不全はED治療薬での適切な治療に併せて、生活習慣の見直しやセルフケアが大切です。
なかでもセルフケア方法の1つ「ツボ押し」は昔からの補助療法として親しまれています。
今回はそんな「ED改善に効果を期待できるツボ」について綴らせていただきました。
そもそも「ツボ」とは
刺激を加えると何らかの反応が現れるポイントの事を言います。
「足のツボに刺激をして腹部が温かくなる」といった、患部から離れた箇所を刺激することで特定の部分に血流が増えるなどの変化も起こります。
東洋医学では「気(生命エネルギー)」の不足や滞りによって病気になると考えられており、「気」の通り道であるツボに適切な刺激を入れることで、からだのバランスを整えて回復力を促します。
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押圧におすすめなツボ
世界保健機関(WHO)が公認している「ツボ」は全身で361穴あります。
そのなかで関元、腎兪、中髎の3穴が特におすすめです。
関元(かんげん)
「おへそ」の指4本分下に位置するツボです。
お腹の血管(浅腹壁同静脈・下腹壁動静脈)と神経(第10肋間神経前枝)が分布しています。
「元気を保有する場所」という意味を持ち、泌尿・生殖器のエネルギーを促進する作用があります。
腎兪(じんゆ)
背骨から指2本分外側でウエスト高さに位置するツボです。
腰の血管(第2腰動静脈背枝)と神経(第1腰神経後枝)が分布しています。
腎兪の奥深くには腰の神経が束になっている箇所(腰神経叢)があり、腰痛にも関連の深い箇所です。
五臓六腑の「腎」を治すことから腎兪と呼ばれ、性機能や疲労回復に役立ちます。
中髎(ちゅうりょう)
骨盤を構成する骨の1つ「仙骨」に位置するツボです。
骨盤の血管(外側仙骨動静脈)と神経(第3仙骨神経後枝)が分布しています。
骨盤内の血流を良くする働きがあります。
ツボ押しが効果的な理由
ED改善には骨盤内の血流を良くすることが重要です。
関元、腎兪、中髎の3穴だけ限らず、骨盤周り(腰や股関節)を押したり温めたりすることは、骨盤内の血流を円滑にする効果が期待できます。
ツボ押し時の注意点
強く押し過ぎると、からだに余計な力が加わり逆効果になります。
激しい運動後や食後直ぐは、血流が乱れて不安定な状態になるため注意が必要です。
そのため「押されて気持ちの良い強さ」でリラックスして行うことが大切になります。
ツボ押し効果を上げるためにも生活習慣の見直しを
「ツボ押し」は補助療法としておすすめですが、からだの回復力があってこそ、その効果を発揮します。
最大限効果を発揮するためにも、適度な運動、バランスの取れた食事、適切な睡眠は大切です。
「生活習慣を見直して血管と神経の働きを整える」ことがED改善の鍵になります。
また上手く「ツボ」に刺激を加えられない方には鍼灸をおすすめします。
鍼灸はツボに刺激を的確に加えることができるため、EDが改善した旨も多く報告されています。
薬物療法以外の治療方法をお探し中の方は鍼灸も是非ご検討ください。
『鍼灸によるED改善の内容はこちら』
まずは「ツボ押し」から試されてみてはいかがですか?
「ツボ押し」は気軽に行える有名な補助療法です。
症状が軽い場合には「生活習慣の見直し」と「ツボ押し」により骨盤内の血流を促進することで改善が期待できます。
副作用もないので、重症の際にもED治療薬と併せて行うことが可能です。
また、ご自身で上手く「ツボ」に刺激を加えられない場合には鍼灸をおすすめします。
この記事の著者
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鍼灸は神経や血流障害から起こるEDに効果的です。
当院は完全予約制・入れ替え制でのご案内のため、他の方とバッティングの心配もなく、鍼灸以外の看板は掲げておりませんので周囲に知られることもありません。
「からだ本来の力で改善したい方」は是非お越しください。
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