EDの東洋医学的な捉え方と治療方法
満足な性交をおこなえない状態「ED(陰萎)」
EDは血管や神経障害、ストレスなどで起こり、加齢に伴いその頻度が増加します。
EDの治療は薬物療法が中心になるため、最近ではからだ本来の力で回復する東洋医学の視点やセルフケアに注目が集まっています。
今回はそんな東洋医学視点でのEDについて綴らせていただきました。
東洋医学の基本的な考え方
東洋医学では、心身のバランスが乱れると病気になると考えられています。
心身のバランスとは、身体を構成する要素「気・血・水」の過不足を指します。
- 気:体内のエネルギー
- 血:身体を巡る栄養素
- 水(津液):体液全般
といったイメージのものです。
この「気・血・水」の不足や過剰により、バランスが崩れると内臓や全身の機能に影響を及ぼします。
東洋医学からみたED
東洋医学ではEDのことを「陰萎(いんい)」または「陽萎(ようい)」と呼びます。
五臓六腑の1つである「腎」が上手く機能していない状態と考え、機能回復を目的に治療を行います。
腎とは
腎(じん)は五臓六腑の1つで、生命エネルギーの源と考えられています。
生殖機能や成長に深く関わり、腎の機能が低下すると性欲減退や勃起機能の低下が起こります。
「腎」が上手く機能しない原因
五臓六腑の1つである「腎」は加齢、過労やストレス、暴飲暴食などにより機能が低下します。
ストレスや暴飲暴食は消化器官への負担を増やし、それぞれに対応した五臓六腑の機能を低下させて、「腎」の機能低下に繋がります。
この「腎」をはじめとした、機能低下の状態を改善するために、東洋医学では漢方薬や鍼灸を用いて改善を試みます。
鍼灸での改善
身体の状態(腎の状態)を脈や舌で観察して、腎や間接的に影響しているツボへ鍼灸を行います。
鍼灸で、「気・血・水」の巡りが整うことで「腎」の機能が回復してEDの改善に繋がります。
全身の巡りをスムーズにすることで不調を取り除くため副作用が少なく、最近EDが気になり始めた方や軽度のEDにはとても効果的です。
バイアグラなどのED治療薬の服用中も併用することが可能なため、病院以外での治療方法をお探しの方にもおすすめです。
また、東洋医学では鍼灸や漢方だけでなく、食事や睡眠をはじめとしたセルフケアもED改善の重要な治療と考えられています。
そのため、生活習慣の見直しをはじめとしたセルフケアも大切になります。
『セルフケアに関する詳細はこちら』
EDが気になり始めたら
EDは単なる身体的な症状だけでなく、心身のバランスが健康状態と深く関わっています。
鍼灸を取り入れることで、からだ全体のバランスを整い、根本的な改善が期待できます。
EDが疑われる方や治療中の方は、鍼灸も是非ご検討ください。
この記事の著者
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鍼灸は神経や血流障害から起こるEDに効果的です。
当院は完全予約制・入れ替え制でのご案内のため、他の方とバッティングの心配もなく、鍼灸以外の看板は掲げておりませんので周囲に知られることもありません。
「からだ本来の力で改善したい方」は是非お越しください。
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