東洋医学×ED治療!伝統医学で読み解くED(勃起不全)の原因と治療方法

勃起状態の維持が困難になる「ED(勃起不全)」

EDは加齢やストレスなどの原因で起こり、薬物療法での対処が中心です。

しかし最近ではからだ本来の力で回復する東洋医学に注目が集まっています。

今回はそんな東洋医学でみたEDの考え方や治療方法について綴らせていただきました。

東洋医学とは

中国をはじめ、日本や韓国などのアジア諸国に伝わる伝統的な医学です。

心身のバランスが乱れることで病になると考えるため、病気の捉え方が西洋医学と異なります。

心身のバランスとは、からだを構成する要素「気・血・水」の過不足を指し、

  • 気:体内のエネルギー
  • 血:身体を巡る栄養素
  • 水(津液):体液全般

「気・血・水」の過不足が内臓や全身の機能に影響を及ぼすと考えます。

そして、脈の状態(脈診)、お腹の状態(腹診)、舌の状態(舌診)などの診察方法でからだの状態を確認し、鍼灸や漢方でバランスを整える治療を行います。

東洋医学からみたED

東洋医学ではEDのことを「陰萎(いんい)」または「陽萎(ようい)」と呼びます

「気・血・水」の過不足により、五臓六腑の1つである「腎」が上手く機能していない状態と考え、機能回復を目的に治療を行います。

鍼灸師のコメント

腎(じん)とは五臓六腑の1つで、生命エネルギー(精)を貯蔵する臓器です。

腎機能が弱まると精を良い状態で貯蔵することが出来ず、精の不足による性欲減退や勃起機能の低下が起こります。

腎が弱まる原因

五臓六腑の1つ「腎」は加齢やストレス、暴飲暴食などにより機能が低下します。

暴飲暴食はからだを構成する「気・血・水」を過剰にしてしまい、ストレスや過労は不足を招きます。

過剰な状態を実証、不足した状態を虚証と言い、どちらも腎の機能低下に繋がります。

腎の機能低下を改善するために、東洋医学では漢方薬や鍼灸を用いて改善を試みます。

EDの代表的な実証:湿熱下注

脂っこいものや甘いものなど、飲食不節によりお腹の調子を崩す(脾胃の損傷)ことで消化管の運動が悪くなり(運化失調)により余分な水分や熱が停滞してEDが起こります。

ED症状の他に、下肢の重怠さや陰部の匂いが強くなるといった症状が現れます。

EDの代表的な虚証:腎陽虚

房事過多(過度な射精)や過労により精が不足することでEDが起こります。

ED症状の他に、手足や陰部の冷えやメンタル面の不調(精神不振)が現れます。

治療方法

EDは陰茎(前陰)に気血が充足しないことで起こります。

気血が滞っている実証なのか、不足している虚証なのかを判断して、実証の場合には病理産物の除去、虚証の場合には陰茎への生理物質の誘導を行います

  • 実証(湿熱下注):熱を冷まして滞りを取り除く「清熱利湿」
  • 虚証(腎陽虚):温めて腎を補う「温補腎陽」

を漢方や鍼灸で行い、からだのバランスを整えていきます。

『EDに効果的な漢方の詳細はこちら

EDの鍼灸治療

からだの状態を脈や舌で観察して、腎や間接的に影響しているツボへ鍼灸を行います。

実証(湿熱下注)には、足の内側にある「陰陵泉」や下腹部にある「中極」というツボを、

虚証(腎陽虚)には、腰にある「腎兪」や内踝にある「太渓」というツボを、

中心に鍼灸を行い「気・血・水」の巡りが整えることで「腎」の機能を回復してEDを改善します。

『鍼灸の効果に関する詳細はこちら

全身の巡りをスムーズにすることで不調を取り除くため副作用が少なく、最近EDが気になり始めた方や軽度のED改善にとても効果的です。

バイアグラなどのED治療薬の服用中も併用することが可能なため、病院以外での治療方法をお探しの方は是非ご検討ください。

EDが気になり始めたら

EDは陰部の症状だけでなく、心身のバランスが健康状態に深く関わっています。

鍼灸を取り入れることで、からだ全体のバランスを整い、根本的な改善が期待できます

EDが疑われる方や治療中の方は是非、鍼灸ご検討ください。

この記事の著者

中島裕(Nakajima Yutaka)
中島裕(Nakajima Yutaka)
鍼灸は神経や血流障害が原因で起こるEDの改善に優れています。
そのため「からだ本来の力で改善したい方」におすすめです。

当院は私一人で営んでおり、鍼灸以外の看板は掲げていません。
また、完全予約制・入れ替え制でご案内のため、安心してお過ごしいただけます。

ED治療薬以外の療法をご検討中の方は是非お声掛けください。

施術料金

鍼灸:16,000円〜(税込)
詳細は以下ページをご参照ください。

施術内容&料金はこちら

アクセス

東京都港区白金3-9-16 マロン白金3A

東京メトロ
白金高輪駅(4番出口)より 徒歩6分
白金台駅(2番出口)より 徒歩9分
都営バス
渋谷-新橋(赤羽橋)「四の橋」より徒歩3分
渋谷-田町「三光坂下」より徒歩3分

営業時間&アクセスはこちら